たけまる通信 2005年大学選手権決勝早稲田vs関東学院 忍者ブログ
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1月8日 決勝 早稲田vs関東学院 国立競技場

快晴の国立競技場、雨天の準決勝とは一変したまさに決勝戦日和。
ロッカーから出てきたワセダの選手は泣いていた。
その昔、早明戦の前に明治が泣くとワセダは勝てないといわれていたが、
下馬評が上のチームが泣くほど充実していると、
下位のチームは隙をつけなくなる。
感極まったワセダの選手たちの気合は十分だった。

開始直後、関東陣へ深く攻め入り、波状攻撃を仕掛けるが
関東もまた気合十分で、厳しいタックルと激しいプレッシャーをかけてきた。
ワセダのほうは、これまで同様の悪い癖で、
攻めながらミスと反則で点が取れずにいた。
前半15分、関東の反則からのペナルティで、
ワセダはこれまでならタッチでに出して
普段は、なおも攻める所だが、
攻めながら点が取れずに流れが変わることを嫌がったのだろう。
珍しくPGで3点を先制した。

前半24分、自陣22メーターライン内側で、
PR畠山がモールで相手からボールをぶん取り、オープンへ展開。
関東のラインディフェンスも数が揃ってない上にラインが整備されておらず、
CTB池上、今村が上手く相手の裏を走り、WTB首藤にラストパス。
関東の切り札有賀と1対1になったが、
首藤は内側にステップをきり、タックルを外して60メートル独走のトライ。
その5分後には、関東陣のゴール正面でのラックで、
SH矢富が密集に巻き込まれSH不在になると、
SO曽我部はラックの真後ろに立ち、見事DGを決める。
これで完全にワセダは波に乗れた。
34分には、曽我部が関東のディフェンス5人を振り切り、
2つ目のトライ。

後半に入ってワセダの波状攻撃はなおも続く。
5分には、首藤が2つ目のトライ。
これで勝負有りと思われたが、
選手たちもそう思ったのだろうか、
このあとミスと反則を繰り返しペースが掴みきれなかった。
10分にはワセダ陣で関東ボールをターンオーバーしたが、
主将佐々木のパスがきちんと投げれずに中途半端になったところを
関東WTB北川にトライされる。
後半5分までは、決勝戦でありながら、
完封もありえると思ったほどのワセダの出来だったが
あまりの快進撃が故の失点だったかもしれない。
その後、追加点が取れずにいたが、
まったく負ける気がしないほど、ワセダのFWはよく走り、
またタックルも良く、ケチのつけようが無い出来だった。
そのぶんBKのほうがミスが目立ち、
あれほど生きたボールを供給してもらってるのに!
そんな感じがしたが、後半30分に五郎丸がトライ、
37分に松本がトライを決め、
41-5という、決勝戦では見たことが無いほどの点差がついた。
なんでも、最多点差記録だそうだ。

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とにかくワセダは強かった。
強いという形容詞しか思い浮かばないほど圧倒的だった。
たしかに、序盤攻めながらミスや反則が多く、
エンジンの懸かりが遅いチームだったが、
その遅さすら相手に付け込ませないほどの爆発力と、
そして堅いデフェンスだった。
慶応や明治、さらに関東が攻めても攻めても、
ワセダにディフェンスは厚く堅かった。
清宮監督が史上最強と大法螺を吹いたのも頷ける強さだった。
重いだけじゃなく、よく走るFW。
密集においてボールの位置を的確に判断して、
そしてFW全員の意思統一が図られたような
鋭く早い仕掛けで、ボールを奪取し鮮やかにターンオーバーして
何度、敵のチャンスを潰しただろう。
特にこの決勝戦は、関東の攻撃をこのターンオーバーで何度も潰し、
そしてチャンスに変えていった。
BKも、堅いタックルと早い集散で、常に敵より数的優位を誇り、
敵チームが攻撃するパターンを
無くすほど見事なディフェンスが印象的だった。
一人でタックルに行くだけでなく、数的優位を保っているので、
二人、三人と相手に同時にタックルに行き、
ゲインすら許さない鉄壁のディフェンス。
攻撃側圧倒的な有利な現代のルールにおいて、
これほど年間を通して失点が少ないのは特筆ものである。
さらに、プレースキッカー五郎丸の完璧すぎるゴールキックは、
どんなに隅っこでトライをしても、
常に5点ではなく、7点を意識でき、
それがどれほど相手チームにプレッシャーをかけたかは想像できるほどだ。

重く強いスクラムを支えるフロントローは、
早い集散だけだけではなく、自慢の(?)脚力でトライすら挙げた。
第3列はタックルはもちろん、忠実なサポートでマイボールを維持し、
鮮やかなアタックルで好守をひっくり返す、
コマネズミのようにすばしっこく、相手の裏側に出るのが得意で
ディフェンスでは何度も相手ボールの
スクラムで出たボールを潰した矢富。
タックルはいい上に、
逆にタックルされても倒れない容易には今村、五郎丸。
切り札の首藤、
バックラインで唯一の4年生でラインを牽引した池上。
さらに強烈なキャプテンシーでチームをまとめ上げた主将佐々木。
15人がこれほど充実したのは稀有なほどだ。
その強さは、まさにワセダ史上最強の強さだった。

さて、大学に敵無しのこのチームが社会人相手にどれくらいやれるかが
とても楽しみな日本選手権だ、今年は。


  早稲田   関東学院大    1 前田  PR
     2T0         2 青木  HO
     2G0         3 畠山  PR
     2DP0        4 内橋  LO
   ーーーーーーー       5 後藤  LO
    20前0         6 豊田  FL
  ーーーーーーーーー      7 松本  FL
     3T1         8 佐々木 NO,8
     3G0         9 矢富  SH
     0P0        10 曽我部 SO
   ------       11 首藤  WTB
    21後5        12 池上  CTB
  _________     13 今村  CTB
    41ー5        14 菅野  WTB
                15 五郎丸 FB
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